<Header>
<Author: 駱賓王>
<Title: 帝京篇>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: 帝京篇>
<BookPage: 139-165>
<UsedPage: 27>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
山河千里國，
城闕九重門。
不覩皇居壯，
安知天子尊。
皇居帝里崤函谷，
鶉野龍山侯甸服。
五緯連影集星躔，
八水分流橫地軸。
秦塞重關一百二，
漢家離宮三十六。
桂殿嶔岑對玉樓，
椒房窈窕連金屋。
三條九陌麗城隈，
萬戶千門平旦開。
複道斜通鳷鵲觀，
交衢直指鳳皇臺。
劍履南宮入，
簪纓北闕來。
聲名冠寰宇，
文物象昭回。
鉤陳肅蘭戺，
璧沼浮槐市。
銅羽應風回，
金莖承露起。
校文天祿閣，
習戰昆明水。
朱邸抗平臺，
黃扉通戚里。
平臺戚里帶崇墉，
炊金饌玉待鳴鐘。
小堂綺帳三千戶，
大道青樓十二重。
寶蓋雕鞍金絡馬，
蘭窗繡柱玉盤龍。
繡柱璇題粉壁映，
鏘金鳴玉王侯盛。
王侯貴人多近臣，
朝遊北里暮南鄰。
陸賈分金將讌喜，
陳遵投轄正留賓。
趙李經過密，
蕭朱交結親。
丹鳳朱城白日暮，
青牛紺幰紅塵度。
俠客珠彈垂楊道，
倡婦銀鉤采桑路。
倡家桃李自芳菲，
京華遊俠盛輕肥。
延年女弟雙鳳入，
羅敷使君千騎歸。
同心結縷帶，
連理織成衣。
春朝桂尊尊百味，
秋夜蘭燈燈九微。
翠幌珠簾不獨映，
清歌寶瑟自相依。
且論三萬六千是，
寧知四十九年非。
古來榮利若浮雲，
人生倚伏信難分。
始見田竇相移奪，
俄聞衞霍有功勳。
未厭金陵氣，
先開石槨文。
朱門無復張公子，
灞亭誰畏李將軍。
相顧百齡皆有待，
居然萬化咸應改。
桂枝芳氣已銷亡，
柏梁高宴今何在？春去春來苦自馳，
爭名爭利徒爾爲。
久留郎署終難遇，
空掃相門誰見知。
當時一旦擅豪華，
自言千載長驕奢。
倏忽摶風生羽翼，
須臾失浪委泥沙。
黃雀徒巢桂，
青門遂種瓜。
黃金銷鑠素絲變，
一貴一賤交情見。
紅顏宿昔白頭新，
脫粟布衣輕故人。
故人有湮淪，
新知無意氣。
灰死韓安國，
羅傷翟廷尉。
已矣哉，
歸去來。
馬卿辭蜀多文藻，
揚雄仕漢乏良媒。
三冬自矜誠足用，
十年不調幾邅回。
汲黯薪逾積，
孫弘閣未開。
誰惜長沙傅，
獨負洛陽才。
<End Poem>
<Translation>
山河千里（さんかせんり）の國（くに）、城闕（じゃうけつ） 九重（きうちょう）の門（もん）。皇居（くわうきょ）の壯（さう）を見（み）ずんば、安（いづく）んぞ天子（てんし）の尊（たふと）きを知（し）らん。皇居（くわうきょ） 帝里（ていり） 崤函谷（かうかんこく）。鶉野（じゅんや） 龍山（りょうさん） 侯甸服（こうでんふく）。五緯（ごい） 影（かげ）を連（つら）ねて星纏（せいてん）に集（あつま）り、八水（はつすい） 流（ながれ）を分（わか）って地軸（ちじく）に横（よこ）たはる。秦塞（しんさい） 重關（ちょうくわん） 一百二（いつびゃくに）。漢家（かんか）の離宮（りきゆう） 三十六（さんじふろく）。桂殿（けいでん） 陰岑（いんしん）として玉樓（ぎょくろう）に對（たい）し、椒房（せうばう） 窈窕（えうてう）として金屋（きんをく）に連（つら）なる。三條（さんでう） 九陌（きうはく） 城隈（じゃうわい）に麗（つ）き、萬戶（ばんこ）千門（せんもん）平旦（へいたん）に開（ひら）く。複道（ふくだう） 斜（ななめ）に通（つう）ず 鳷鵲觀（しじゃくくわん）。交衢（かうく） 直（ただ）ちに指（さ）す鳳凰臺（ほうわうだい）。劍履（けんり） 南宮（なんきゅう）に入（い）り、簪纓（しんえい） 北闕（ほくけつ）より來（きた）る。聲明（せいめい） 寰宇（くわんう）に冠（くわん）たり。文物（ぶんぶつ） 昭回（せうくわい）に象（かたど）る。鉤陳（こうちん） 蘭戺（らんし） 肅（しゅく）たり。壁沼（へきせう） 槐市（くわいし） 浮（うか）ぶ。銅羽（どうう） 風（かぜ）に應（おう）じて廻（めぐ）り、金莖（きんけい） 露（つゆ）を承（う）けて起（た）てり。文（ぶん）を校（かう）す 天祿閣（てんろくかく）。戦（たたかい）を習（なら）ふ 昆明水（こんめいすい）。朱邸（しゅてい） 平臺（へいだい）に抗（かう）し、黃扉（くわうひ） 戚里（せきり）に通（つう）ず。平臺（へいだい） 戚里（せきり） 崇墉（すうよう）を帶（お）び、金（きん）を炊（かし）ぎ玉（ぎょく）を饌（せん）して鳴鐘（めいしょう）を待（ま）つ。小堂（せうどう）の綺帳（きゃちゃ） 三千戸（さんぜんこ）。大道（だいだう）の青樓（せいろう） 十二重（じふにちょう）。寶蓋（ほうがい） 雕鞍（てうあん） 金絡馬（きんらくば）。蘭窗（らんそう） 繡柱（しうちゅう） 玉盤龍（ぎょくばんりょう） 。繡柱（しうちゅう） 璇題（せんだい） 粉壁（ふんふんべき）映（えい）じ、鏘金（さうきん） 鳴玉（めいぎょく） 王侯（わうこう）盛（さか）んなり。王侯（わうこう） 貴人（きじん） 近臣（きんしん）多（おほ）し。朝（あした）に北里（ほくり）に遊（あそ）び、暮（ゆうべ）に南鄰（なんりん）。陸賈（りくか） 金（きん）を分（わか）ちて將（まさ）に燕喜（えんき）せんとす。陳遵（ちんじゅん） 轄（かつ）を投（とう）じて尚（なは） 賓（ひん）を留（とど）む。趙李（てうり） 經過密（けいくわみつ）に、蕭朱（せうしゅ） 交結（かうけつ）親（した）しむ。丹鳳（たんほう） 朱城（しゅじゃう） 白日（はくじつ）暮（く）れ、青牛（せいぎう） 紺幰（かんけん） 紅塵度（こうぢんわた）。俠客（けふかく）の金彈（きんだん） 垂楊（すいやう）の道（みち）。娼婦（しゃうふ）の銀鉤（ぎんこう） 採桑（さいさう）の路（みち）。娼家（しゃうか）の桃李（たうり） 自（おのづか）ら芳菲（はうひ）。京華（けいくわ）の遊俠（いうけふ） 軽肥（けいひ）を事（こと）とす。延年（えんねん）の女弟（ぢょてい）は雙飛（さうひ）して入（い）り、羅敷（らふ）の使君（しくん）は千騎（せんき）歸（かへ）る。同心（どうしん） 結縷（けつる）の帶（あび）。連理（れんり） 織成（しょくせい）の衣（ころも）。春朝（しゅんてい）の桂尊（けいそん）、尊百味（そんひゃくみ）。秋夜（しうや）の蘭燈（らんとう）、燈九微（とうきうび）。翠幌（すいくわう） 珠簾（しゅれん） 獨（ひと）り映（えい）ぜず。清歌（せいか） 寶瑟（はうしつ） 自（おのづか）ら相（あひ）依（よ）る。且（しばら）く論（ろん）ず三萬六千（さんまんろくせん）の是（ぜ）。寧（なん）ぞ知（し）らんや四十九年（しじぶくねん）の非（ひ）。古來（こらい） 名利（めいり） 浮雲（ふうん）の若（ごと）し。人生（じんせい）の倚伏（いふく） 信（まこと）に分（わか）ち難（がた）し。始（はじ）めて見（み）る 田竇（でんとう）の相移（あひい）奪（だつ）するを。俄（にはか）に聞（き）く 衛霍（えんくわく）の功勳（こうくん）有（あ）るを。未（いま）だ厭（あふ）せず 金陵（きんりん）の氣（き）。先（ま）づ開（ひら）く 石槨（せきくわく）の文（ぶん）。朱門（しゅもん） 復（また） 張公子（ちゃうこうし）無（な）し。瀾亭（はてい）誰（たれ）か畏（おそ）れん 李將軍（りしゃうぐん）。相（あひ）顧（かへりみ）るに百齢（ひゃくれい）皆（みな）待（ま）つ有（あ）り。居然（きょぜん）として萬化（ばんくわ） 咸（ことごと）く應（まさ）に改（あらた）まるべし。桂枝（けいし）の芳氣（はうき） 巳（すで）に銷亡（せうばう）し、柏梁（はくりゃう）の高宴（かうえん） 今（いま）何（いづ）くにか在（あ）る。春（はる）去（さ）り春（はる）來（きた）りて苦（ねんごろ）に自（みづか）らに馳（は）せ、名（な）を争（あらそ）び利（り）を争（あらそ）うて徒（いたづ）らに爾（しか）爲（な）す。久（ひさ）しく郎署（らうしょ）に留（とどま）って終（ひつ）に遇（あ）ひ難（がた）く、空（むな）しく相門（しゃうもん）を掃（はら）ふも誰（だれ）にか知（し）られん。當時（たうじ）一旦（いったん） 繁華（はんくわ）を擅（ほしいまま）にし、自（みづか）ら言（い）ふ、千載（せんざい） 長（なが）く驕奢（けうしゃ）せん、と。倏忽（しゅくこつ）として風（かぜ）に博（はう）って羽翼（うよく）を生（しゃう）じ、須臾（しゅゆ）にして浪（なみ）を失（うしな）って泥沙（でいさ）に委（え）す。黄雀（くわうじゃく）徒（いたづ）らに桂（かつら）に巢（すぐ）ひ、青門（せいもん） 遂（つひ）に瓜（うり）を種（う）う。黄金（わうごん）は銷鑠（せうしゃく）し、素絲（そし）は變（へん）ず。一貴一賤（いつきいつせん） 交情（かうじゃう）見（あらわ）る。紅顏宿昔（こうがんしゅくせき） 白頭（かくとう）新（あらた）なり。脱粟布衣（だつぞくふい） 故人（こじん）を輕（かろ）んず。故人（こじん） 湮淪（いんりん）する有（あ）り。新知（しんち） 意氣（いき）無（な）し。灰（はい）は死（し）す 韓安國（かんあんこく）。羅（ら）は傷（いつ）ましむ 翟廷尉（てきていえ）。已（や）んぬるかな。歸（き）去來（きょらい）。馬卿（ばけい） 蜀（しょく）を辭（じ）して文藻（ぶんぶんさう）多（おほ）く、揚雄（やうゆう） 漢（かん）に仕（つか）へて良媒（りゃうばい）に乏（とぼ）し。三冬（さんとう）自（みづか）ら矜（ほこ）る、誠（まこと）に用（もら）ふるに足（た）るを。十年（じふねんてう）調（てう）せられず 幾（いく）たびか邅廻（てんくわい）す。汲黯（きふあん） 薪（たきぎ） 逾（いよいよ）々積（つ）み、孫弘（そんこう） 閣（かく） 未（いま）だ開（ひら）かず。誰（たれ）か惜（を）しまん 長沙（ちゃうさ）の傅（ふ）、獨（ひと）り洛陽（らくやう）の才（さい）を負（お）ふを。
<End Translation>